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『国際情勢に思う』
第2次世界大戦以降、長らく続いた平和な時代の中で生まれた私は、平和も自由も民主主義もどこかで当たり前だと思っていました。
それらはロシアの大統領ウラジーミル・プーチン氏のウクライナ侵攻により、平和ボケで大きな勘違いだったのだと気付かされました。
驚いたのは情報統制やプロパガンダによりこの侵攻に対してロシア国内と世界との間に温度差があること。
私は人命が一方的に奪われる事に正当性など有り得る筈がないと思ってましたが、ありとあらゆる理由付けでそこに正当性があると思わされることがあるのだと非常に驚きましたし、そんなマインドコントロール術の存在にショックを覚えました。
今回の侵攻について、ロシア側は当初描いた青写真とは違ってきているのでは、と言われていますよね。
2000年に大統領に就任して以降長らく権力を握り続けている独裁者プーチン氏には、彼を恐れて側近すら耳障りの良い報告していたのではないかと言われています。
勿論それだけが全てではないでしょうが、つまりプーチン氏は正しくない情報を元に判断したことが、描いた戦況になっていない1つの要因ではないかということです。
結局のところ、どんなに立派な価値観や的確な判断力を持っていてもどんなに優秀な人も、入ってくる情報が歪曲されていれば人は判断を誤るということ。
正しい情報とは何なのか。
何が起きてるのかを伝える為に世界中のジャーナリストが戦線から命懸けで報道してくれています。
私は「press」「ジャーナリスト」と掲げる者は戦場において攻撃対象から外されて当然だと思っていました。
しかし、今回の様な無法地帯においては必ずしも有効とは限らず、イギリスやアメリカ等のジャーナリストに死傷者が出て、それらは「紳士協定」だったのだと理解しました。
戦場からの情報発信はまさに命懸けです。それでもやはり現場からの貴重な情報は、数々の情報を精査し整合性を確かめる為にも絶対的に必要なものでしょう。
また、多くの人が情報発信可能な昨今、ジャーナリストのみならずウクライナの一般の人々も過酷な様子を世界に向けて多数発信していますよね。
特にウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキー氏のSNSやオンラインなどを活用した国内外に向けた情報発信には舌を巻くばかりです。
この一国のリーダーの悲痛な叫びが熱量を持って世界に伝わることにより、徐々にアメリカを含む西側諸国を動かし、当初介入に懐疑的だった世論をも動かそうとしている様に思います。
一方で、過去のインターネット上の動画が歪曲された情報と共にあたかも現在の情報のように発信されていたり、戦争ゲームの動画を今回の侵攻の様子として投稿されたりしています。
また、何者かによりゼレンスキー氏のディープフェイク動画がSNSに掲載されたと話題になりました。
情報の持つ力は大きい。
情報の大切さを改めて感じると同時に様々な情報が溢れるこの時代、私たちが物事を正しく判断するためには、玉石混淆の情報の中から正しく取捨選択するスキルを磨くことがとても大切ですね。
またそのことがひいては自身を守る事に繋がるんだと改めて思います。
遠い日本から私の様な一般人にも何か出来ることはないのかと、もどかしく思う日々です。
一日も早い終戦を心から祈ります。